※しおりは、AIの答えをもとに作った架空の相談員です。挿絵はAIで作成しています。
この記事でわかること
- 互助会の積立は預貯金ではなく、満期のあとに解約しても手数料が引かれること
- 乗り換えチラシを見たとき、親と一緒に確かめておきたい3つのこと
- 「早くいなくなってほしい」と受け取られずに、親の考えを聞く入り方
書斎でパソコンを開いて、しおりに聞いてみました。
実家に物が増えていく。親に断捨離をすすめてもいい?
実家に帰るのは正月とお盆くらいなんだけど、帰るたびに物が増えてる気がするんだよね。残された僕らが片付けるのは大変だし、なんで断捨離しないんだろうって。
前に父親と母親が順番に入院して、それまで住んでいた家で暮らすのが難しくなったことがあってさ。そのとき家を片付けたんだけど、すごい荷物で何日もかかったんだよ。親も見てたはずなのに、今の家でもまた物が増えてるんだよね。またあれをやるのかと思うと気が重いよ。でも、言っても聞かないから、言っても無駄だよなって思っちゃう。
何日もかかった片付けを、親御さんも横で見ていたんですね。それでも、「捨てて」から話を始めると、親御さんは自分の持ち物や暮らし方を否定されたように感じやすいんです。片付けの話より先に、「大事なものがどこにあるか」を聞くほうが話は進みます。通帳、保険の証書、それから葬儀の積立のような契約の書類です。
葬儀の積立といえば、この前帰ったときに聞いたんだよ。


親がしている「葬儀の積立」って何?
親が葬儀の積立をしてたらしくてさ。もう払い終わったんだって。物は片付けないのに、そこはちゃんと考えてたんだって、ちょっと驚いたよ。
ご自分たちのお葬式のことは、親御さんなりに考えていたんですね。葬儀の積立は、多くの場合「冠婚葬祭互助会」の積立です。毎月の掛金を積み立てておいて、お葬式や結婚式のサービス費用の一部に充てる仕組みです。
一部? 払い終わってたら、お葬式代は全部まかなえるんじゃないの?
全部とは限りません。積み立てたお金で受けられるのは契約で決まった範囲のサービスで、会食や返礼品、ドライアイスなどは別にかかることがあります。消費生活センターには「積み立てた48万円で済むと思っていたら、葬儀のあとに百万円以上請求された」という相談も寄せられています。
もう一つ、積立は預貯金ではないので利息は付きません。使わずに解約すると、払い終わったあとでも解約手数料が引かれて、戻るお金は積み立てた額より少なくなります。
| 互助会の積立 | 預貯金 | |
|---|---|---|
| 利息 | 付かない | 付く |
| 使い道 | 契約で決まった冠婚葬祭のサービス | 自由 |
| 葬儀代 | 一部に充てる。追加費用がかかることがある | — |
| 解約 | できるが手数料が引かれる(満期後も) | 手数料なし |


互助会の乗り換えチラシ、騙されてない?
それでさ、その積立をしてる会社の葬儀場が家の近くにないらしくて、ほかの葬儀会社の積立に乗り換えようかって親が話してたんだよ。チラシが入ってたみたいで。
損するっていうより、騙されてないかが心配でさ。そのへんは僕もわからないし。積立してるところを乗り換えるのって、どうなんだろう。
チラシがきっかけだと、なおさら警戒しますよね。乗り換えそのものは、珍しい話ではありません。葬儀会社どうしで客の取り合いが激しくなっていて、「のりかえ割」「他社の積立金をムダにしません」とうたって、前の互助会の解約手数料を補うと宣伝する会社が出ていると報道されています。
ただ、乗り換えると、今の互助会は解約することになります。手数料が引かれるのは変わりません。チラシの会社がそれを補うといっても、葬儀料金から割り引く形のものもありますし、条件が付いているのが普通です。乗り換える前に、次の3つは確かめてください。
| 確かめること | 誰に聞くか |
|---|---|
| 今解約したら、いくら戻ってくるか(解約手数料はいくらか) | 今の互助会 |
| 補ってくれるのはいくらまでか、どんな条件か | チラシの葬儀会社(書面でもらう) |
| 家族葬にした場合、両方でいくらかかるか(追加費用も含めた総額) | 両方の会社 |
どちらが得かは、契約の中身で変わるので、私には決められません。契約書を見てもわからないところは、全日本冠婚葬祭互助協会の契約者相談室(0120-034-820、平日の昼間)や、消費者ホットラインの188で相談できます。




親に葬儀の話を聞くと「早くいなくなってほしい」と思われない?


こうやって考えてると、親がどう考えてるのかは、元気なうちに聞いておいたほうがいいんだろうね。でも、こういう話を聞かれた親って、早くいなくなってほしいとか、そんなふうに取ったりしないのかな。
そこで止まってしまう方は多いです。聞き方の順番を変えると、受け取られ方も変わります。親御さんのことを聞く前に、みのるさんご自身の話から始めてみてはどうでしょう。みのるさんは49歳で手術をして、ご自分の終活を考え始めたところですよね。「自分もこういうことを調べ始めてさ」と話せば、親御さんだけを急かす形にならず、家族みんなの話として出せます。そのうえで「お葬式は家族だけでいいの?」と聞けば、責められているとは感じにくいはずです。
葬儀は家族葬っていうのかな、小さいのでいいみたいなんだよね。それくらいは聞いてる。
その希望がわかっているのは大きいです。乗り換えを比べるときも、「家族葬でいくらか」という同じ物差しで見積もりを取れます。


兄に任せていても、知っておくことは?
実は、積立の会社とか契約書のことは、よくわかってないんだよね。そのへんは兄に任せてるから。兄は実家の近くに住んでるし、長男だしね。
近くに住んでいるお兄さんが窓口なら、急な連絡にもすぐ動けますね。それでも、どこの互助会(葬儀会社)と契約しているかと、加入者証や契約書がどこにあるかの2つは、みのるさんも知っておいてください。親御さんの希望の家族葬は、もう聞けていますから。
亡くなった直後は慌ただしくて、葬儀社をあわてて決めてしまい、望んでいなかった高額なお葬式になったという相談もあります。お兄さんがすぐに動けないときに、みのるさんが積立のことを知っていれば、そうならずに済みます。
まとめ
| 疑問 | しおりの答え |
|---|---|
| 親に断捨離をすすめてもいい? | 「捨てて」より先に、大事なものの置き場所を聞く |
| 葬儀の積立って何? | 多くは互助会。預貯金ではなく、葬儀代の一部に充てる仕組み |
| 乗り換えチラシは大丈夫? | 返金額・補塡の条件・家族葬の総額の3つを確かめて比べる |
| 親に聞くと嫌がられない? | 自分の終活の話から入ると、家族みんなの話にできる |
| 兄に任せていても知っておくことは? | 契約先と、契約書の置き場所 |
みのるが次にやること:積立の会社がどこなのかと、乗り換えを結局どうしたのかを聞いておく。
参考:北本市消費生活センター「冠婚葬祭互助会の契約・解約トラブルにご注意」(くらしの110番 2024年6月)/埼玉県消費生活支援センター「葬儀サービスに関するトラブルに注意しましょう」/経済産業省「(前払式取引)消費者のみなさんへ」/北海道新聞「『他社の積立金をムダにしません』 葬儀会社の“乗り換え”勧誘 札幌で増える理由」(2026年2月20日)

